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民泊による空き家活用のメリット・デメリット

数年前までは「民泊」と聞いても、宿泊施設の名前か何かといったぐらいにしか分からなかった言葉ですが、最近では当たり前のように使われるようになっています。

民泊という言葉が普及したのは、一つには2020年の東京オリンピックを控え、外国人客の急激な増加があったことに由来しているでしょう。訪日客の急増は、彼らが泊まる宿泊施設の不足を招いて、政府も新たな宿泊施設として民泊を暫定的に認めるようになりました。

特に普及しているのはAir bnb(エアー・ビーアンドビー)という外資系の民泊システムです。これは一般にもかなり普及しており、2015年までに国内での利用者は5000万人を超えると言われています。実際、私の知人も、そのために集合住宅の一室を借りて、宿泊客に貸し出しています。

以下では売却できない家を民泊で貸す場合のメリットやデメリットを紹介するとともに、空き家を活用する方法として民泊以外に何があるのか、紹介していきたいと思います。

民泊とは

ひと言に民泊といっても適用範囲はかなり広くなりますが、一般的に現在使われている意味は、民家を有償で宿泊者に貸し出す仕組みのこととされています。

そもそもは謝礼などを取らずに、無償で民家(主に自分が住んでいる住居)に旅行者を宿泊させることを指していました。例えば、宿泊施設があまりなく、交通インフラもあまり整備されていない地域で、無償で旅行者に宿泊させるだけでなく、ご飯やお風呂も提供してあげることが行われていました。

現在ではその意味が変わってきて、上記のような意味合い、つまりサービス業の一種になっています。

家を民泊として貸す場合のメリット

これほど普及していている民泊ですが、そこには普及するだけのメリットがあるはずです。

それは何と言っても貸し出す側の収入増に繋がるということでしょう。

現在普及しているAirbnbは、自宅の一室というよりも、デザインされた一室を賃貸して、それを宿泊客に貸し出すという形式が主になっていますが、自分が保有している空き家を貸し出すことができれば、賃貸料の支払いをする必要がない上に、利用者から宿泊料が得られますので、それだけ収入増につながることが期待できます。

賃料はどれくらい?

では、どれくらいの賃料が得られるのかが問題ですが、例えばAirbnbでは、宿泊者から得られる収入については、自分で設定する仕組みになっています。

貸し出す側が宿泊業のプロというわけではないので、周りのホテルや旅館などの宿泊施設や他のホストが設定している賃料を目安に、自分の部屋の賃料を設定するのが一般的になっています。

この賃料のうち、3%を決済手数料として、また6〜12%をAirbnbに仲介手数料として支払いますので、残りの91〜85%がホストの収入となります。

では、空き家を丸ごと一軒貸す場合となるといくらくらいになるか調べてみると、概ねの相場としては7000〜15000円となっています。つまり6000円前後〜14000円前後が実際の収入になるというイメージです。

また収入とは別の観点からのメリットになりますが、宿泊者は訪日客がかなり多いようです。

そこには異文化同士の感覚の違いなどの問題もありますが、部屋を貸し出すにあたって連絡を取り合うことを通して、異文化との接触であったり、中にはその後も連絡を取り合うなど、自分の視野を広げてくれるような興味深い体験が得られるということも、一つのメリットとして上げられるでしょう。

家を民泊として貸す場合のデメリット

このように、収入増というメリットを持つ民泊ですが、デメリットはないのでしょうか。

まず挙げられるのは、自分の保有している空き家を貸し出す場合でも、お客さんを泊まらせるわけですから、掃除はもちろん、室内の修繕や家具・インテリアにも気を使わなければなりません。

貸し出す空き家の大きさなどにもよりますが、一軒を貸すとなった場合には、ハウスクリーニング業者に依頼して掃除を行なってもらうケースも出てきます。

さらに、家の修繕をしたり家具・インテリアの補充などをしていると、コストが上積みされていき、結果的に大きなコストとなってしまうこともあります。

そのようにコストをかけておいて、実際に宿泊客が来なかった場合は、収入増どころか、大きなコスト支出になるだけです。

なかなか集客のために宣伝するということは、一般の人には難しいでしょうから、このようなリスクも伴っているということには注意する必要があります。

民泊以外の空き家の活用方法

少子高齢化に伴う人口減によって、近年では空き家件数が急増しているようです。

行政でも民泊として貸し出せるように規制を緩和したりしていますが、民泊以外での活用としては、どのようなものが考えられるのでしょうか。

店舗として貸し出す

一つには、自由に改装をできるように許可して店舗用に貸し出すという方法があります。立地条件にもよりますが、自分の都合に合わせて改装可能ということであれば、有効な方法となりそうです。

例えば、地方の空き家を店舗ように貸し出すとしたら、その一帯の風情を生かして、その雰囲気に溶け込ました店構えをするということもできるでしょう。実際、近年では自家製パンを売りにしたパン屋を創業する個人事業者が増えてきており、このような空き家を借りて店舗にするというパターンも結構見受けられるようです。

公共スペースとして貸し出す

そのほかに挙げられる活用方法としては、公共のスペースとして貸し出すという形もあげられます。

特に、貧困層の家庭の子供に開放されている「こども食堂」などは、空き家を利用して行われているケースもあります。
また各種のNPO団体の活動用の事務所として貸し出したり、地域住民のふれあいの場として貸し出す場合も増えてきているようです。

空き家急増に伴う対応策としても

以上、空き家を民泊施設として貸し出す場合のメリット・デメリット、また民泊以外の活用法を紹介してきました。

空き家の急増に伴い、行政もその対応策として民泊を奨励しています。
上記のメリット・デメリットも参考にして、空き家の有効な活用法を探ってみてください。

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