家を売る理由で多いのはどんなパターン?
我が家は離婚がきっかけとなりましたが、家を売る理由ってホント人それぞれですよね。
一般的に多いのが「住み替え」「相続」といったところでしょうか。
見学者(内覧者)に一番よく聞かれたのが「どうして家を売ろうと思ったんですか?」ということ。
離婚が理由の場合は敬遠される?
私としては特に隠す理由もないと思ったので、内覧に来られた方には「離婚を機に・・・」というのを説明しました。
人によっては「離婚なんて縁起が悪いから買うの止めよう!」となる場合もあるかもしれませんよね。
逆に考えても、これから幸せな家庭を築いていきたい新婚さんの場合、そこへ住むことに躊躇されるかもしれません。
まぁ、そんなにあからさまに嫌そうな態度を取られたことはありませんでしたが。
もしかすると心の中では、そんな風に思われていたかもしれません。
実は離婚の場合、特に告知を義務付けられている訳ではなかったのですが、黙っておけないタイプの私は(汗)正直に話しました。
話したくなければ、他の差し支えない理由を考えればいいと思います。
今回は、家を売るにはどのような理由があるのか?
新しく買い換える・住み換える場合と、我が家みたいに売るだけの場合に分けて、いろんなパターンで考えてみました。
買い換え・住み換え
家を売って新しく家を買い、住み換える場合です。
家族が増えて部屋が足りなくなる
子どもがもともと2人だったのに、予期せぬ3人目を授かり、部屋数が足りなくなるというパターンです。
中高生になると1人1部屋与えてやりたいという親心から、買い換えを検討される方もいらっしゃいます。
これは私からすると、とても幸せな悩みですね。
羨ましい・・・・・
立地が悪い
駅から遠く通勤や通学には不便だけど、購入価格がお手頃だったからとの理由で勢いで手に入れた家。
でも実際に住んでみると、日々の生活は思ったより大変。
会社へ行くのに駅までバスに乗らなくてはいけないし、バスの本数は少ない。
場合によっては家族の送迎を頼まなくてはいけない・・・
そのうち子どもが大きくなり、通学も不便になった。
ということで立地条件に不満を抱き、アクセスの良いエリアに買い換えを考えるパターンです。
間取りが気に入らない(狭い・広過ぎる)
先ほどの部屋数が足りなくなるパターンを含め、老後夫婦2人になり家が広過ぎるから、適度な広さの平屋やマンションへ移り住みたいというケースもあります。
また、リビングをお洒落に吹き抜けにしたのはいいけれど、冬が思った以上に寒い。
なぜかリビングの横にすぐトイレがあり、用を足す時の音が気になるなど。
住んでいると家の間取りや造りに不満が出てきます。
我慢できる範囲内ならいいですが、どうしても今よりも快適な環境で暮らしたいといった理由から、買い換えを検討される方もいらっしゃいます。
まぁ、これも私からするとお金が有り余っているパターンでしょうから、なんとも羨ましい限り・・・・・
ご近所トラブル
持ち家の一番の問題は、ご近所との人間関係。
付かず離れずの適度な距離感でうまくお付き合いできればいいですが、一度こじれてしまった人間関係の修復は難しいものです。
ましてや、相手も自分も一生そこに住み続けないといけない訳ですから、これはツライですよね。
ご近所同士のトラブルで泣く泣くお引っ越しを考える方もいらっしゃいます。
あと、これは実際に知人から聞いた話ですが、ご近所さんと不倫関係になり、それが周りにバレてしまい、そこに居づらくなって引っ越しするパターンもあるようです。
そもそも、これは離婚にも繋がるような気もしますが。
住宅の欠陥・古くなったから
20~30年程度では感じない方が多いのですが、40~50年と住んでいると床が傷んできたり、外壁にヒビが入ったり、家の不具合を感じる方も増えてきます。
この場合、リフォームをしたり古屋を取り壊して新しく建築し直したり・・・というパターンもあるので、一概に買い換えには繋がるとは言えませんが、欠陥を理由に考える場合もあります。
売るだけ
新たに家を購入する訳でもなく、ただ単に今住んでいる家を売るパターンです。
ローンが払えなくなり仕方なく売る
旦那の名義でローンを組んでいたけれど、リストラに合い再就職の目処も立たない。
急病で長期入院が必要になり、その間、収入もない。
そういった理由で、今まで毎月支払っていた住宅ローンが払えなくなり、やむを得ず家を売るというケースです。
お金がなくて困っている(現金に換えたい)
貯金を切り崩して生活していたけれど、いよいよお金がなくなり困った。
毎月のローンの支払い額が厳しくて、少しでも出費を減らせるよう、賃料の安い賃貸物件に移りたい。というパターンです。
なんだかこれも訳ありで、理由として買主さんに伝えると、悪印象を与えてしまうかもしれませんね。
ただ、こういった金銭的な理由も、特に告知義務はありませんから、隠しておいても問題ありません。
離婚
我が家はこれに該当します。
離婚を機に売却を検討する場合です。
夫婦のどちらかが元の家に住み続けるというケースもありますが、ローンの残債がある状態で、例えばうちのように「夫が債務者・妻が連帯保証人」になっている場合、そこに住み続ける夫が毎月確実に返済してくれれば問題ありませんが、その保証はありません。
万が一、返済が滞ると連帯保証人の妻の方へ督促が来ます。
悪質な場合は、それを知っていて、わざと滞納するケースもあるので注意が必要です。
一時期、うちも夫が住んでローンを払い続けることを視野に入れていたのですが、私は離婚してからも連帯保証人から抜けることができないし、離婚しても夫と繋がっている感じがして気持ち悪い。
ということで白紙に戻しました。
個人的には、ローンが残っている場合は特に、売却して綺麗さっぱり精算するのが賢明ではないかと思います。
所有者が亡くなったから
親名義の住宅で、両親が亡くなり誰も住む人がいないから家を売りたいというパターンです。
これは子が代理人として売ったり、子が相続人となって売る手続きを進めます。
その他にも、病気等の理由で、ご両親の意志で家を売ることができなくなった場合も、親族が代理で手続きを進めることになります。
転勤
夫の転勤で家を売るパターンです。
本来はローンの残債がある状態で誰かに貸すことは認められていないのですが、転勤などやむを得ない理由の場合、融資先の銀行に相談することで、人に貸すことを認めてもらえる場合があります。
将来、その土地に戻ってくる可能性がある場合は、売却とは別に賃貸に出すことも検討してみましょう。
自殺など事件
いわゆる訳あり物件ですね。
殺人や自殺など事件があった家は相場よりも価格が大幅に下がりますが、安くても買い手が付きにくく、なかなか売れないという現状があるようです。
理由を告知する義務
自殺があった物件は告知の義務があります。
自殺があった場合の瑕疵担保責任においては、さまざまな見解があります。
「事件から2年以上経過すると瑕疵にならない」という判断がある一方で、以下のような事例もあります。
「たとえば自殺ではなく他殺の場合、事件の凄惨性が増す可能性が高いので、告知義務の期間はもっと伸びるかもしれません。事件性や住民の周知性が高まると、その分、告知義務の期間も伸びると考えてください。他殺で凄惨な事件の場合だと、50年経っても告知義務があるという判決もあります」
参考事故物件の告知義務のルールについて
その他の理由は特に告知する義務はないのですが、住宅に何かしらの欠陥・不具合がある場合は教えてあげるのが親切です。
もちろん、売主にとって不利になるのは間違いないですが、買主さんが実際に住み始めて、毎日そこで生活すると、家の不具合など、気付かないはずはありません。
そうなると、絶対クレームになります。
ちなみに我が家の場合はお風呂場の開き戸に割れている箇所があったことや、リビングの床が一部ミシミシ音がする、といった不具合がありました。
売ってしまえばこっちのもの!という考えはあまり好きではないので、見学者さんにはその都度説明しました。
逆に中古住宅を購入される方は、売主さんによっては義務じゃないからという理由で、何も話してくれない場合もあるかもしれません。
購入を決める前に、しっかり内覧するのはもちろんのこと、現地に何度も足を運んでみて近隣の様子を伺ったり、機会があればご近所さんに話を聞いてみる。というのもアリかもしれませんね。
一生のお買い物ですから、慎重にならなくてはいけませんからね。
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